南アフリカワールドカップの周辺をウロウロと…

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「あえて旬じゃないときにアップする」というモットーを持つ幣ブログ。単に筆が遅いだけとの説もありますが、そんな雑音には耳を貸さずに、なぜか、この時期にこの夏のワールドカップの各試合レポ(地上波限定)をします。

の、第六弾。

イタリアvsニュージーランド

ワタクシが中学生時代、南アフリカについて地理の授業で習ったのは、「アパルトヘイトで国際的な非難をうんたらかんたら」というものでした。未だにその後遺症に悩んではいるようですが、そんな祖国の人種差別政策に対し、平等を求めて闘い抜いたのがネルソン・マンデラさんですね。

そのネルソン・マンデラさんにゆかりの選手がニュージーランドにいました。6番のネルセン選手です。たぶん「ネルセン」と「ネルソン」は発音が違うだけで、もともと同じ名前でしょう。違ったとしても、「似ている」という事実は譲れません。

名前が似ているというだけで勝手に「ゆかりのある選手扱い」をさせて頂いておりますネルセン選手ですが、ニュージーランド代表らしく、上半身のガッチリさ加減は、さながらラガーマン。オールでブラックなスという感じです。

ちなみにネルセン選手、顔の感じはなんとなく「源さん」です。もちろん不特定の「源さん」ですね。なんとなく、大工の棟梁っぽい。

ただし、そういうジャンルで言えば、イタリアの6番デロッシ選手も負けていませんでした。デロッシ選手、見た感じ「ハイジのお爺さん」に似ていません?

そして、「源さん」と「ハイジのお爺さん」は、イタリアのコーナーキックの度に直接対決を繰り広げておりました。この対決だけでも、観戦した甲斐があったってもんです。

ブラジルvsコートジボワール

ウォルコットの名前を世界的に有名にしたことでお馴染みのエリクソンさん。もしエリクソンがいなければ、長友に完封されてカペッロに三行半を突きつけられたからといって、我々は「ウォルコット、まさかの落選」とは感じなかったかもしれません。

そんなエリクソンさん、南アフリカではコートジボワールを率いていましたが、未だにイングランド代表に未練があるご様子。だって、エリクソンさんの着ていたコートジボワールチームのスタッフジャージ(上着)、白ベースに赤系のラインが入った模様なんですもん。いったい何時までイングランドを引きずっているんだ、と。別れた彼女のことなんて、サッサと忘れちゃいなよ、と。

ちなみにエリクソンさん、夜回り先生(水谷さん?)に見た目が似ていませんか?一度あのソフトなトーンで「あなたに、この子を教育するのは無理だ。すぐに辞表を書いて欲しい。」とか言ってもらいたいところです。

ポルトガルvs北朝鮮

この試合はフジが放映していたのですが、まあ、ひたすら「北朝鮮も健闘していますよ!」という応援モードでしたね。「あら、北朝鮮を応援するなんて、ここの放送局の日常的な報道スタンスからすれば、珍しいこともあるもんだね」なんて思ったりもしたのですが、いわゆる判官贔屓ですね。

対等な両者という前提に立ち「同じアジアの代表だから」という理由で応援しているというよりも、「弱者が強者に立ち向かう」という構図の中で、弱者を応援するというスタンスだったように思います。

で、なんとなく思い出したのが、何年か前の天皇杯における市船vsマリノスの試合。あのときも、マリノスに恨みがあるわけでも、市船に特別な思い入れがあるわけでもないのに、なんとなく全国的に「市船ガンバレ」モードでしたよね。

ただ、あのときと今回の違いは、市船がJリーグ王者に大善戦したのに対し、最終的に北朝鮮ポルトガルにペンペンにされたってところでしょうか。

チリvsスイス

大昔のイメージだと、「組織のヨーロッパと個人技の南米」って感じでしたが、今や南米のチームも組織的にやっております。そう考えますと「ヨーロッパ的組織vs南米的組織」として見なければならないですね。

具体的には「高さやフィジカルを含めた個人能力を生かすヨーロッパ的組織」と「ボールを扱う足下の技術を生かすことに特化した南米的組織」といった感じでしょうか。

この試合は、まさに、ヒッツフェルトが築いてきたヨーロッパ的組織とビエルサが作り上げた南米的組織の対決といった感じになって、非常に面白い試合でしたね。

2人の名将の作り上げた好チームががっぷり四つに組んだ戦いの勝敗を分けたのは、ビエルサの神懸かり的な選手起用です。決勝点はバルビディア(10番)のスルーに抜け出したパレデス(22番)がペナで粘って折り返し、飛び込んだゴンザレス(11番)がヘディングで押し込むというものでしたが、この3人、なんと全員が途中出場の選手だったんですね。

対するヒッツフェルトは、退場者のケアなどに交代枠を使わざるをえなかったですから、少し運が足りませんでした。