2010年シーズンを振り返る、サポーターの横顔編平日かつ雨かつ天皇杯なNACK5スタジアム大宮の周辺をウロウロと…

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このシリーズも今回と次回で完結いたします。それでもシーズンが開幕するまでは、まだまだ「振り返るシリーズ」が続いていくのですが、、、

11月中旬に天皇杯の4回戦が行われて、ワタクシも見に行ったのですが、これがなかなか修業でございました。ご存知の通り、天皇杯ナビスコといったカップ戦の予選というのは、普段のリーグ戦に比べて著しく観客動員数が劣ってしまいます。

そして、この試合は平日のナイター開催でした。平日ナイターもまた週末開催に比べて、営業的に大苦戦するというのは、周知の事実でしょう。

さらに、この日はあいにくの雨模様。皆さん、あいにくの雨模様は好きですか?ワタクシ、合い挽きのハンバーグは好きですが、あいにくの雨模様は全く好みません。少なくとも、仮に家庭を持っていたとして、家に帰ったとき新妻が「あいにくの雨模様にする?合い挽きのハンバーグにする?それとも、ワ・タ・(略)」とか言われたとしても、あいにくの雨模様を選ぶことはないでしょう。

それはさておき、要するに、客が入らない、ありとあらゆる条件が揃った試合だったわけですね。とはいえ、個人的にあまり混雑していないスタンドでの観戦は大好物ですので、それを狙って、この試合の観戦を決めたんですけどね。

そういう意味では予定通りだったわけですが、1つ、こちらの予定が大きく狂ってしまうことがありました。

前売り券を買った時点(試合の12週間前)では、ワタクシの未来予想図には雨が降ることにはなっていなかったのです。

朝、家を出るときは、サッカーのことにまで頭は回ってません。一度に2つのことは出来ないのですね。陽が傾きだして初めて、おもむろにサッカーのことを考え出し、大慌てで天気予報を見ます。一応、夕方までには雨が止むらしい。それが実際には止まないのだから具合が悪い。

繰り返しになりますが、朝、慌ただしく家を出るときに、「今日はサッカーを見に行く。そして雨降りだ。だからポンチョを持っていこう」なんてところまで意識が回らないのがワタクシの仕様。必然的に、ワタクシに残された手段は、「傘をさす」しかないわけですね。

雨が止まないという予報であれば、それなりの対処もしたのかもしれませんが、天気予報が淡い期待を抱かせてくれた分、却って大変な窮地に追い込まれてしまいました。

最初はシトシト降る雨も、どうにか我慢できる範囲内でしたが、だんだん、そうもいかなくなっていきます。というわけで後半は、最後列の席に移動し、傘をさして観戦しましたし、ハーフタイムはコンコースに避難しました。

しかし捨てる神がいらっしゃいましたら拾う神様もましますようです。ハーフタイム、コンコースを徘徊していたところ、テンションの上がる出来事に遭遇したのですね。

メインスタンドのコンコースには中華料理屋的な店がテナントを出しています。寒かったので、皆さんラーメンとかを買っているご様子。

雨宿りしながら、そんな光景をぼんやり眺めていると、お揃いのスーツを着たアンちゃん達がズラズラ関係者席から降りてきます。中にはラテンな感じの大男もいました。完全にラファエルです。ということは、お揃いスーツ軍団は、この試合お休みをした選手の皆様方ということになりますね。

いやぁ、選手もスタグルを堪能したりするんですね。なかなか見られない光景ですから、ちょっと得した気分になりました。

さて、そんな平日の試合であるにも関わらず、アビスパのサポーターは遠路はるばる福岡から駆けつけておりました。人数的には100人に届かないくらいですが、正直な話、アビスパとかサガンが関東で試合をする場合、週末のリーグ戦でも、ゴール裏は似たり寄ったりな感じなので、いつも通りの数が集まったいたわけです。

余談ながら、全体的に西日本のクラブは、関東まで遠征してくるサポが少なくて、東北や北海道のクラブは、かなりの数が駆けつける傾向があるように感じるのですが、これはどうしてですかね?

単純に西日本より東日本の方がJリーグ文化が浸透しているということでしょうか?それとも、皮膚感覚的な「距離」というか、「関東に行く」ということに対する精神的なハードルに違いがあるということなのか、どんなもんなんでしょうね?

話を戻しますと、ミッドウィークの天皇杯にもかかわらず、いつもと同じくらいのサポが集結していたとう事実に、不肖ワタクシ、そこに驚嘆いたしました。

それで、というか兼々疑問に思っていたのですが、アウェイにまで漏れなく駆けつける「ゴール裏の中心」な皆様って、普段どんな生活をされているんですかね?

サラリーマンだとしたら、頻繁に有給を取ることが可能な職場ってことですよね。そうすると、「そんな職場が、「ウサギ小屋の働き蜂」たちの故国に存在するのだろうか?」なんて素朴な疑問が湧いてきたり。あるとこにはあるってことなんでしょうか。

学生さんだとしたら、「なんでそんなにお金があるんだ?」っつう部分で頭がクエスチョンまみれになったりします。

概ね、アウェイの試合は年間20試合弱ですよね。例えば福岡とかですと、日帰りは厳しいアウェイ戦も多いでしょうから、アウェイ戦の度に1泊2日で出かけているとして、だいたい一回につき45万円はかかるかと思います。

近場も少なくないでしょうから、仮に平均4万円としても、年間7080万円が必要になる。12で割ると、1ヶ月で67万円をバイトで稼がなければならなくなります。

、、、可能ですね。

教職とってるとか、理系であるとか、そういうのでなければ、ちょこちょこ見かけた気がします、それくらいバイトしてる人たちを、ワタクシが大学生だった頃も(倒置法の繰り返し)。

ともあれ、アウェイ皆出席は、いろんなものを犠牲にしないと達成できないでしょうから、その情熱には、絶対的な敬意を表さざるをえません。お金と時間があったとしても、甲斐性なしのワタクシには決して真似のできないことです。

というわけで、雨の平日でもスタンドには、いろいろな人間模様があるって話でした。