2010年シーズンを振り返る、スタジアム道中記編平塚競技場の周辺をウロウロと…

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

日本には各地にクラブがあり、スタジアムがある。そして、スタジアムの周辺には、その土地その土地ならではの生活があり、文化がある。なんて高尚で叙情的な内容は一切含まれておりません。そんなシリーズです。

第一回は湘南ベルマーレの本拠地である平塚競技場を中心とした、この地域(「出没!アド街ック天国」風な始まり方、大江さん大好きです!)。

大学生の頃、茅ヶ崎出身の友人と平塚出身の友人がいまして、よく「平塚は湘南に入るか」について議論しておりました。茅ヶ崎出身の友人は平塚を湘南とは認めたがらず、平塚出身の友人は、湘南のうちだと断固として譲らない。みたいな感じでしたかね。皆さん的に平塚は湘南ですか?

そんな平塚にやたらと通った時期がありました。今から56年前だったでしょうか。ヴェルディが降格してきて、1回戻りましたけど、また降りてきてからは、J2もだいぶ見易くなりましたし、今年は千葉の2チームが一時滞在しているので、よりどりみどりですが、このシーズンは前の年までに大宮やら川崎やらがJ1昇格を果たしていて、関東圏にはJ2のクラブが横浜FCベルマーレの2つしかなかったんですね。

で、その頃、忙し過ぎない程度に忙しかったので、Jリーグ観戦できるのが土曜日のナイターか日曜日しかなかったりしまして、そんなこんなで、平塚に行く以外の選択肢がないってことが、ときどきあったわけです。

ヴェルディがJ2に定着してからは、平塚まで出掛けるという機会もなかったのですが、Jの日程表とにらめっこした結果、この日は何年ぶりかで平塚へ。

久しぶりに来てみると、知らないうちに、ハード面を中心に、少し環境が変わっていてビックリです。かつては駅から出て、右側をぐるっと反時計回りに歩いて、さらに横断歩道を渡ったところに、シャトルバス乗り場があったんですが、今や立派なバスロータリーが整備されていて、地下歩道を降りて登れば、そこがバス乗り場ってな具合になってたり。

以前の微妙な場末感も嫌いじゃなかったのですが、まぁ、便利にはなりました。

ちなみに、シャトルバスを始め、平塚駅を発着するバスは、たぶん全部が神奈川中央バス、通称、神奈中です。

この神奈中、なかなか曲者でして、路線によっては前乗前降なんて意味不明なシステムを採用してたりします。その場合、前払いするときに運転手さんに行き先を告げてからPASMOをタッチさせないと終点までの料金が引き落とされてしまう仕組みなんですね。わけがわかりません。ええ、やられましたよ。120円くらいの過支払を余儀なくされたことが、昔、町田のあたりでありました、はい。

そんな神奈中バスも、ベルマーレサポには優しいらしく、シャトルバスの車内では坂本・猪狩の両選手が、「平塚競技場には神奈中で行こう!」みたいなことをプレゼンしているテープが流されています。

坂本選手はバリバリの看板選手なので当然の配役なのですが、その相棒が猪狩選手というセンス、なかなかのものです。有望とはいえ、しょっちゅう試合に出るという感じではない猪狩選手を敢えてチョイスするという判断、絶妙です。

さて、スタジアムに着いてからも、いろいろ「時代は変化したんだなぁ」と実感させられました。まずシャトルバスの降り場が変わっている。そうシャトルバスは、乗り場も降り場も、ごく微妙に変化したわけです。「あっちゃん」の武勇伝程度の移動距離ですけどね。

それより何より、より衝撃的だったのは屋台村なんてものが出来ているではありませんか。チャーリー浜もビックリなくらいの「ありませんか」感です。

スタジアムに着いてから、ウッカリ空腹なのを忘れていたことに気づくワタクシとしては、これは大変に心強い。この日は利用しませんでしたが、これで平塚駅前で松屋やら日高屋やらを血相かえて探し回る必要がなくなりました。

せっかく公園内にあるスタジアムなんですから、こうやってお祭り感を煽ってもらえると、それだけでテンションがウナギばりに上がるってもんです。

ところで、平塚競技場の、すぐ脇には池みたいのがあって、そこに、なんというか、「レストハウス」という表現がピッタリの飲食店がありますよね。

前から気になっていたんですが、ここに行ったことある人っています?

ちゃんとしたレストランなんですかね?それとも筑波山みたいな昭和の観光地とか、なんとかドライブウェイの先の展望台とかにある感じの、「とりあえず、カツカレーかラーメンを食っとけ。旨味調味料の偉大さが実感できるから。」みたいなところなんですかね?というか、本当に現在でも営業してるんですかね?

ともあれ、ベルマーレベルマーレなりに着実にファンサービスを改善させていると言って良いでしょう。

そうやって好感度を上げていけば、観客も少しずつ増えていきます。J2時代の平日ナイターでは2000人ちょっとだった観客数も、この日は一万人を超えていました。

スポンサー様の笑顔が透けて見えてきます。湘南のスポンサーといえば産能大ですね。産業の能率を追求しようって大学ですから、スポンサードの費用対効果にも敏感でないわけがないのですが、2000人ちょっとでもペイできると踏んでいたところ、1万人を超えるようになった。そりゃもう大満足でしょう。そんなわけで、この日は御祝儀として(?)、産能大学様がハーフタイムに花火を打ち上げてくれました。町田ゼルビアが見た目「玉川大学サッカー部」になろうとしてる昨今、元祖、見た目「産能大学サッカー部」湘南ベルマーレも負けていられないってところでしょうか。

ベルマーレは来シーズン再び修行期間に入りますが、果たして観客動員がどの程度になるか、微妙に興味があったりします。