神戸守備陣の周辺を、FC東京戦(0717)を素材にウロウロと…

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神戸の守備陣って、伝統的になんとなくキャラが濃くないですか?

いきなり「唐突に、何の話?」みたいな始まり方でございますが、そこは弊ブログの御約束ということで。

話を前政権、三浦監督時代に戻しましょう。なぜならば、その頃書いて、アップをしていない草稿があるからですね。対するFC東京の指揮官も、前任者の城福さんですし、完全に間が悪いですが、今後も、こういうエントリーが続出するかと思われます。ワインや泡盛と同じ、寝かすことに意味があるのです。こういうのを「言い訳」と言います。ワタクシ、自称「言い訳界のプリンス」でございます。

てなわけで、神戸の歴史上、「キャラの濃い守備陣」と言われて、すぐに思い浮かぶのが、土屋・北本・シジクレイのピカットスリーですね。

そのうち土屋選手はヴェルディに移籍して、今でも日本有数のCBと言って良いでしょう。来年以降の去就も大変気になるところですが、大きな怪我さえなければ、まだ23年は一線級でいけそうです。

シジクレイについては、西野ガンバの礎を作った選手といっても過言でないでしょう。比較的チームがコロコロ変わった選手でしたが、どこに行っても、必ず活躍しましたし、地味ながらJ歴代でも、かなり優良な部類に入る外国籍選手だと思います。

で、最後に残ったピカットスリーの北本選手が、現在も神戸守備陣の屋台骨を支えています。

しかし、この試合、7月17日のFC東京戦は北本選手にとって受難の試合になりました。

この日の神戸DFラインは、さながら「ウォーリーを探せ」状態。ちなみにウォーリーは茂木選手です。

なぜか。

ディフェンス陣のラインナップを見てみましょう。前半は右から、「北本」「宮本」「河本」「茂木」ですよ。そりゃ、

「おっ、みんな『○本』じゃん!」

とか、テンションも上がるって話です。

んが、よく見ると、1人だけ「本」に見せかけて「木」がいるではありませんか。そう、「茂本」ではなく「茂木」なんですね、これが。紛らわしいったら、ありゃしない。いっそのこと、三木谷マネーを投入して、京都から水本選手を獲得したりしないですかね。

そんなことは、どうでも良いのです。話を北本選手に戻しましょう。

この試合、CBは宮本と河本でしたので、北本は右SBに入ってました。三浦監督はCBタイプの選手をSBに入れるのが好きなので、まぁ、らしいっちゃ、らしいですよね。大宮時代や札幌時代も、そうやって素晴らしい成績を収めていました(なんで、神戸でだけ失敗したのでしょうか?)。

ただ、特に前半、神戸は上手くボールを回せなかったこともあり、唯一マークが緩めの北本選手に攻撃の打開を委ねるしかない、みたいなおかしなことになってました。

北本選手的には、

「えっ、俺!?てゆうか、ドリブルで突破したり、鋭いクロスとか無理じゃね?」

と感じたに違いありません。えぇ、失礼ですね。

そして攻撃参加せざるをえなくなっている北本選手には、更なる心労が降りかかります。

前のめり気味になる北本選手を尻目に、最終ラインのパス回しが、まあドタドタすること、バタバタすること。

松岡・エジミウソンが上手にフォローできなかったってのもあるんでしょうが、宮本と河本のボール回しが非常に危なっかしい。相手のチェックに絶えきれず、理不尽なバックパスでGK榎本に責任転嫁したかと思えば、その理不尽なバックパスをどうにか榎本がCBに戻したところ、さらに何倍も理不尽なバックパスを再び榎本に浴びせかけたりする。そりゃ危うくオウンゴールって場面にもなるってもんです。

さすがの三浦監督も、後半開始とともに近藤、石櫃を同時投入して、右から近藤、北本、河本、石櫃の並びに修正してきました。

そして、この采配が大当たり。石櫃選手が右サイドをゴンゴン突破して、試合の支配権を引き寄せます。石櫃選手のシンプルかつ問答無用なSBっぷりは、見てて清々しいですね。

ただ、対する城福監督も指をくわえて黙っているわけではありません。石川選手をFC東京から見て左サイドに入れて、石櫃選手を牽制します。石川選手の調子自体には否定的な意見もありましたが、少なくとも石櫃選手を押し込めることには成功したと思います。

ならばならばと、神戸は次に、左SBの近藤選手を活用するようになります。特定の部分の見た目に限定すれば、北本選手の正統的後継者、後継者ってほど若くないですが、むしろ年上?とにかく神戸守備陣の伝統を色濃く受け継ぐ選手です。

この人もキャラが濃いですよね。ビッグマウスというか、大言壮語というか、えぇ、同じ意味ですけど、とにかく発言が強気。

キチンとした親御さんに、「行儀よくなさい、よい子にしてなさい」って育てられた、ちゃんとした子どもだったタイプの方々は、こういうビッでグマなウスに批判的だったりもするんでしょうが、優等生から一番遠いところにいて、それでいてヤンチャするほどオトコマエでもなかったワタクシからすれば、こういう大で言壮な語を吐ける人って、とってもカッコよく見えたりします。

苦労すれば丸くなっていくもんですが、他人の倍とか苦労して、にもかかわらず他人の倍とかビッグ壮語であり続けていることを、個人的にはポジティブに評価してます。

ともかく、近藤選手の「前に、前に!」って姿勢が、神戸の攻撃に良い影響を与えてました。と思います。 実際に決定的な場面に直結するようなプレーはなかったかと思いますが、いつも言うように、ワタクシは時と場合によっては、あばたをえくぼとして解釈することに一切の躊躇を感じないヒトですので、何はともあれ、「近藤は良かったぞ」と叫んでおきます。それが世界の中心であるか否かはもはや関係ないですし、「2010年に「○○の中心」って、、、古っ!」とか「世代がわかる!」とか「いまどき!?」みたいなことも、もはや関係ないのです。