浦和vs清水(5/30)の周辺をウロウロとしていたら、宮城での出来事を思い出したので、その辺のこととかを…

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このシリーズので、多少なりとも浦和サポーターについて批判めいたことを述べました。

ここでもう一度、念押ししておきたいのは、「トラブルを起こすのはいつも浦和」と考えているわけでも、「他のクラブのサポーターは問題を起こさない」と考えているわけでもないということです。

ただ、個人的には、浦和には他のクラブに比べて、問題を起こしやすい体質があっても不思議ではないなと、分析しています。

なぜならば、「浦和はJリーグの中でも圧倒的に随一のサポーター数を誇っている」からです。

浦和というクラブのこれまでの努力、そしてその結果として埼スタに結集するようになったサポーターたちが作り出す雰囲気は、本当に素晴らしい。これはお世辞抜きです。

しかし、その一方で、ほんの少し危惧を感じる要素もあります。

それは、浦和サポーターの中には、その圧倒的スケールを、選手を応援すること以外のための手段としている人たちも、一握りながら存在するのではないか、という危惧です。

具体的に述べますと、浦和サポーターには、自分が圧倒的多数に属していることを、比較の上では数の少ない相手クラブのサポーターを嘲笑するための手段として利用している人が、仮に一握りであったとしても、確実に存在しているように思います。

相手サポーター(広島戦でした)を指差しながら、小馬鹿にした口調で子供に「あいつら見てみな、あんなに少ないぜ!」と誇らしげに語っているパパさんの隣の席に座ったことがあります。

実際に体験したことなので、そういう発想をする人は、浦和サポーターに間違いなく1人はいます。

このような発想は、潜在的に「自分たちは多数を誇る強者で、相手は少数派の弱者だ」という意識に支えられているものと思われ、本質的には、「強者が弱者をいじめることで悦に浸る」という行為となんら変わらないように感じます。

いきなり哲学的な話をしますと、人間というものは、弱い生き物ですよね。

ワタクシはいつも自分の弱さを痛感しながら、日々を過ごしています。

だから油断すると、どうしても「弱者をいじめる快感」に流されてしまうんだと思います。それによって、なんだか自分が強くなったかのような勘違いに浸れますから。

大型トラックの運転手が、ときどき威圧的な運転をしてしまうのと同じことかもしれません。

自分が強者(この場合「圧倒的多数を誇るサポーター」という意味です)に属すと、どうしても、行動が不遜になって、他者に対し威圧的になってしまうんだと思うんですね。

「オレたちは強いんだ。それに比べてアイツらはケケケ…(ニヤニヤ)。だったら、自分たちには多少のことなら許されて当然だ!だって強いんだもん。」

みたいな。

要するに浦和サポーターは、他のクラブのサポーターに比べて、ついつい問題行動に走ってしまう誘惑の多い環境にあるんだと思うんですね。

だから、浦和のサポーターには、「サポーターの多さは、選手を応援するために利用するものであって、他者を威圧して快感を得るためのものではない」という意識を、より強く自覚しなければならないんだと思います。

くどいようですが、他のクラブのサポに比べて、浦和サポのそういった意識が低いとは思いません。誘惑が多い分、他のクラブに比べて、より一層の努力が求められるんじゃないかな、ということです。

歌舞伎町や川崎や西船橋西川口で働いている人は、他の地域で働いている人よりも、より強い自制心を持たないと、キャバ遊びに引きずり込まれる、みたい感じのことですね。

あるいはワタクシの表現力不足で、気分を害された浦和サポの方々もいるかもしれませんが、本エントリーは浦和サポを批判しているのではなく、数が多いことによって必然的に発生する副作用があるのではないか、だとしたら、その副作用を自覚した方がトラブルは少なくなるんじゃないかという提案です。

「余計なお世話じゃ!」と言われれば、その通りですし、分限を弁えない発言とのご批判は、甘受させていただきます。

ただ、いつだったかの入れ替え戦決着後に磐田と仙台のサポーターがエール交換をしたように、ホームのサポとアウェイのサポが互いにリスペクトしあえる関係こそ理想的だと、個人的には考えておりますので、身の程も顧みず、いささか生意気なことを言わせていただきました。

最後に。今回は、嫌な思いをしたかもしれませんが、これからも、在日コリアンや、韓国or北朝鮮国籍のJリーガーには、日本と朝鮮半島の架け橋になってもらいたいと思います。

おそらく、川崎や仙台のサポーターは、かの国(政府上層部はさておき)に対し、必ずしも悪いイメージ一辺倒ではないでしょう。まさにリャン選手やチョンテセ選手が体を張って、架け橋の役割を果たしてくれているんだと思います。

そういう意味では、もし浦和が今後、今回のような差別発言を撲滅したいのであるならば、アジア枠を上手に利用するという方法もあるかもしれません。

念のため、スピラノビッチ選手は良いDFですよ。そういった方向性での理解はしないでくださいね。