敢えて国体とかスタジアムとかの周辺を、京都vs鹿島(3/14)を素材にウロウロと…

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だぶりゅーハイより国体でしょう?

突然ですが、西京極ってスタジアムに、どんなイメージをお持ちですか?

たぶん、あまり評判はよろしくないかと存じます。だからかどうか、京都には、ときどき新スタジアムに関する噂がまことしやかに流れますよね。

何回目かのJ2降格から、何回目かのJ1昇格に導いた柱谷元監督は、

「京都に新スタジアムを建設するぞ、おーー!!」

みたいなことをアピールしていたはずです。

その柱谷さんは、見果てぬ夢を追いかけて栃木に行き、そして、見果てぬ夢を追いかけて、現在はどこにいるんでしたっけ?

やっぱりサッカー専用スタジアムが良いですよね。西が丘や柏みたいに傾斜のない造りだと、特にゴール裏からの視界がかなり限られるという欠点はありますが、フクアリや大宮なんかは、見易い上に臨場感が違う。だから、「是非とも、うちのクラブにも専用スタジアムを!」というのは、当然といえば当然の要求かと思われます。ただ、それがなかなか難しいみたいですね。

おそらく背景には、地方分権がどーの、とか、税制的な配分がこーの、みたいなものがあるんだと思いますが、どうも、市町村レベルはおろか、都道府県レベルでも、なかなか財政的にスタジアムを丸ごと自己負担で作るのは厳しいようです。と、某自治体のそういう部署に配属されている友人が、言ってました。

そうなると、現在まで各自治体は、どうやってスポーツ施設を作ってきたか。

そうです、国体です。国体、通称「国民体育大会」。

もちろん、通称が「国体」ですよ。ひっそりとボケてみました。「あ、傘ふりや、雨をさそう!」的なノリです。

国民体育大会と言うくらいですから、国が主催するイベントです。開催にあたっては、なんちゃら交付税交付金だったか、国庫支出金だったか、大昔に社会の授業で習った、それ系の補助金がお国様から、たんまり下賜されましましあらせられます。

そう、スポーツ施設を整備しようと計画した都道府県レベルの自治体が、最初に行う作業は、国体を招致することです。ちなみにワタクシ、国体なるものには、1ミリたりとも触れ合ったことがございません。サッカーはUー16でやってるんでしたっけ?

ともあれ、仮に国体を招致出来たとしましょう。そうした時に、まず作るのは陸上競技場らしいです。で、サッカー専用競技場までは、なかなか予算が回らない。回らないのか、その辺を差配する権限を持つ年齢層のお偉方には、そもそもそういう発想がないのかは知りませんが、とにかく、まずは陸上競技場を作る。今のJクラブが使用している多くのスタジアムは、「国体で陸上競技に使うため」という名目で建設されたものです。

お国様からましまして作ったスタジアムですから、当然、その後も、「当初の計画通り」に運用することが義務づけられます。そこに「効率性」とか、「ニーズの変化」とか、「柔軟性」とかの入る余地は一切ありません。日本の国家行政に、そんなこと望んじゃいけないのです。イニシエからの作法ってヤツです。きっと卑弥呼様あたりが「国を運営するにあたって柔軟性を持つべからず」とか決めたんでしょう。

ようするに、「国体で陸上競技に使うため」に作った競技場は、よっぽどのことがない限りサッカー専用スタジアムに作り替えることが許されないんですね。

そんなことしたら、お国様からお叱りを受けて、なんとか省管轄のなんとか金の交付を受けられなくなります。自衛隊やら基地やら原発の受け入れを拒否したら、国からの助成金が全てストップされてしまうのと同じ仕組みですね。

そう、京都に専用スタジアムを作りたければ、西京極以外の土地を見つけた上で、何らかの名目をつけて、国なり、京セラなり、任天堂なりから補助金を獲得しなければならない。

京都の場合、特に難しいのが、用地の確保ではないかと想像します。

西「京極」って言うくらいですから、いわゆる洛中の端っこにあるわけですね。しかも、公共交通のアクセスがありえないくらい良い(自家用車については知りません)。マジやばいっす、くらいに良い。

したがって、西京極より立地条件の良い土地を探すとなると、地上げ屋さんにお願いして京都の伝統的「ウナギの寝床」を、大規模に破壊するしかなくなる。あとは京大とか同志社とか、そういったところに移転してもらうか。

つまり、どうやってもアクセスが悪くなるわけですが、まずは現在の京都サポーターがそのことに納得するかですよね。いまや平成の大合併京都市は、意味不明なくらいに巨大化したので、過疎地域の限界集落近辺ならばいくらでも土地はあるんでしょうが、それこそ柏の葉の二の舞にならないとも限らないわけで(もっとも、あれは立地条件というよりも、陸上競技場という点や、柏サポの日立台愛という面から考えなければなりませんが)。

そんなわけで、しばらくは京都サポーターの西京極通いは続きそうです。

ええと、尻切れトンボですが、携帯を打つ右手の親指の付け根が痛くなってきたので、今回はここまで!エッヘン!!

また機会を改めて、もう少し西京極について、なんか言いたいと思います。