今更ながら、岡山vs横浜FCの周辺をウロウロと…

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全くもって今更ながら。岡山のスタンドではカズが大人気だったんです。という、お話。

今年に入って、ちばぎんカップは見に行ったんですが、Jリーグとしては3月13日(土)のファジアーノ横浜FCの試合が初観戦。

ワタクシ、都内在住です。

「なんで、カンスタなの?」

っていう話ですよね。

「というか、カンスタの「カン」って何?」

って話です。

後者については、賢明な皆様はご存知でしょう。真面目な学生でなかったワタクシは、あまり「標準型学生服」を着ていませんでした。周囲の平均値に合わせた学ランを選ぶと、若干の「短ラン」気味は避けられません。

ちなみに、最近の学ランには、予めカラーが埋め込まれているそうです(甥談)。

さて、岡山。単純に金曜日に関西に行く用事があったんですね。で、週末にどうしても帰京していなければならないわけでもなかった。嬉し悲しき独身生活。

なので、土日は関西でサッカーを見よう、と考えました。考えますよね、そこは。ならば日曜日については西京極だな、と。13:00キックオフなので、7時には帰宅できるなぁ、ってなわけで即決です。

で、土曜日はどうするか。

Jリーグのスケジュールを眺めていると、おもむろに心の中の悪魔が囁き始めます。

「せっかくだから行ったことないスタジアムに行きたいだろ?カンスタ、行っちゃえよ!」

そんな攻撃を黙って見ている心の中の天使ではありません。

「新幹線で1時間って、それなりの金額だぞ!まねーはもーねー」

しかし、それくらいで心の中の悪魔はひるみません。

「16:00開始っていう設定が絶妙じゃないか。軽く観光してから行くには、ちょうど良い時間だぞ!」

正義が勝つのは、物語の中だけのようです。心の中の天使は木っ端微塵に砕かれて、金曜日の夜、ワタクシは博多行きだったかの新幹線に吸い込まれてしまいました。

さて、岡山。翌朝、目覚めると、意気揚々と、まずは岡山城を目指します。

(略)

満腹になって思ったのですが、岡山の人は家庭でもトンカツにデミグラスソースなのかしら?

(略)

「後楽園つっても、要は庭だな。1人で来て楽しい場所ではないかも…」とか考えながら、岡山駅に戻り、駅の向こう側に渡って、スタジアムへと歩き出しました。

そんなわけで、カンスタ。

ここのスタンドの雰囲気って、なんとなく小瀬に近いなぁというのが、第一印象。

簡単に言うと、ファミリー層が多い。

首都圏のスタジアムは、どちらかと言えば、1人とか、友達連れの大学生とかが多いんですよね。もちろんファミリー客もいるんですが、いわゆる核家族な感じ。比較的若めのパパさん、ママさん、ちびっ子って組み合わせ。あるいはママさんたちがちびっ子を連れ添って何人かで、みたいなパターンが多い。

一方、カンスタや小瀬では、ほとんどシルバーに近い、壮年と言いますか、熟年と言いますか、そんな年齢層の比率が高い。家族連れというより、「一族朗党を率いて」みたいな感がなきにしもあらず。

このあたりは、さすがは岡山。やり手ビジネスマンな社長さんの面目躍如という感じでしょうか。

若者を中心としたニッチなサッカー好きをターゲットにするよりも、地域を巻き込んだ方が、経営は安定するでしょうから。

スタンドにおける年配者の割合は、そのクラブがどれくらい地域を取り込めているかを測る1つのバロメーターなんじゃないかな、なんて思うんです。

ここの社長さんの経営上手ぶりは選手のラインナップからもわかります。

黒字を維持するためには、支出を抑えなければなりません。高年俸な選手をかき集めてしまうと、瞬間的にチームは浮上しても、パラレルな関係でクラブは沈没します。

そう、岡山にはあまり有名な選手がいません。

この選手は「しんなか」と読むのか?「しんちゅう」と読むのか?

みたいな。

うすうす、お気づきかもしれませんが、これが個人的に今イチ押しの「自分の無知を、社長を誉めることでごまかす」大作戦です。

えぇ、勉強不足でした。

ただ、岡山のアウェイゴール裏に近い側のバックスタンドにいた、人生の酸いも甘いも経験してきたオトナの皆様は、こんなニワカさんにも特に冷たい視線を浴びせかけるようなことはせず、優しい眼差しを湛えておりました。

それは横浜FCの選手に対しても同様です。

もちろん試合が始まってしまえば、皆さん熱烈にファジアーノの応援をするのですが、試合前のウォーミングアップ中、最も大きな声援を受けていたのは、横浜FCの11番でした。さすがはキング・カズ。カズ、三浦カズ

試合中もとりあえず、「あの金髪だか銀髪が大黒らしいよ!」なんて会話がそこかしこから聞こえてきたり、ハーフタイムに選手が引き上げてくると、「カズ、カヅ、カず、カづぅぅぅ」みたいな声が湧き上がる。

こういうスタンド、個人的にかなり好きです。そして、苦笑いしながらも、ちゃんと手を振る、カズ、三浦カズは流石です。

えと、サッカーの内容については一言も触れてませんね…

ハハハ。笑ってごまかしておきます。